カンボジアのテナントビルの裏事情

こんにちは!!
投資家あおやまです。

カンボジアにきて1年と4ヶ月が経過しました。

さてここカンボジアに進出する企業の現状について語ってみたいと思います。
カンボジアに進出する企業は大きく分けて2種類の傾向があります。
1つは製造工場、データ入力、Webサイト作成などの人件費のかかる仕事を、外国で受注してカンボジア国内に発注する企業。
もう一つは、現地にいる人達に対してのサービス(飲食などを含む)を提供する企業。

前者は、外国で受注するので単価は高く取れるので問題ないですが、それでも更なるコストを削減する為に、それほど一等地ではない物件価格の安い場所を選ぶ傾向があります。
この辺りはとても関心しますし、実際にかなりの利益を上げている企業がたくさんあります。

問題はもうひとつの方で、現地向けのサービスの為ある程度目立つ場所にお店なりを構える必要があり、そういった場所は不動産価格が高騰しています。

現地にいる方は、他に安いサービスが多数ある事もあり、単価を高く取りにくいといった傾向があります。
飲食で言えば、2-3ドルも出せばそこそこ美味しく食べられる食事がありますが、例えば日本食を6ドル出して食べようと思う層がどれくらいいるかが問題です。

上手く行っている企業も中にはありますが、ほとんどが上手く行っていません。

例えばショッピングモールなどの商業用テナントビルの場合ですと、最低の賃料が平米あたり15ドルから上になります。
ある商業ビルの場合ですと、入居する際に5㎡辺りInstall fee(導入費用)が2000ドルかかります。20㎡の広さを借りると8000ドルかかる計算です。
カンボジアの最低月収が81ドルなのでそれから考えても、この初期導入費用は高額です。

ここは平米単価15ドル、賃料分は何とかなる程度のビジネスが多数あり撤退しようにも、初期導入費用を回収できないので撤退すらできないといった人達が多数います。
そういった物件は、テナントを借りる権利を有償(初期導入費用以下)で譲渡するといった案件が多数あります。
もう半年もすれば、耐え切れなくなるか、諦めて手放す人も増えるだろうと推測していますが、そうなると空き物件だらけで商業ビルの集客力も落ちると推測しています。

もちろん次々に、新規のテナントがオープンする可能性もありますが、そうなると初期導入費用だけで大家さんは大儲けという一人勝ち状態になります。

他の商業ビルですと、初期導入費用こそかかりませんが、平米単価が28ドルかかり、さすがに高いのかテナントの入れ替わりが絶えません。最近は新規のテナントが入らず空き物件も目立つ様になってきてしまいました。集客力もそれと同時に衰えてきているのがよくわかります。

実際に撤退した人達の話しを聞きますが、現状カンボジアの商業ビルのテナントで大きく儲かっている人は本当に一握りではないかと推測しています。

大きく儲ける為には、しっかりとした戦略が必要ですね。

投資家あおやま
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