カンボジアビジネスは淘汰の時代!

こんにちは!
投資家あおやまです。
今日は厳しいカンボジアのビジネス事情をお話します。

カンボジアでは何かと進出の話ばかりが目立ちますが実際には失敗して密かに撤退しているケースもかなりあります。

飲食店を開店後数ヶ月で撤退とか上げたらきりがありません。
きっと見積もりが甘すぎるんでしょう。

正直に言いますが、カンボジアは現在淘汰の時代に入っています。
色んなビジネスがあちこちにできては潰れていきます。
例えば、街の印刷屋さん。 
私は仕事で外で印刷する機会がけっこうあるのですが、最近は店舗数が減っています。
あれ?この間までここにあったはずなのにってところが気が付くとなくなっていたりします。
正確には数えていませんが、新規の出店より閉店の方が多い気がします。

印刷屋さんもお店によって金額が違います。A4一枚を白黒印刷するのに150リエルのところがあれば200リエル(約5円)のところもあります。
いつも枚数が少ないのであまり気にせず近いところで印刷しますが、枚数が増えると金額が全然変わるので、その時は選ぶ様にしています。
高いところはお客さんがこないのかドンドン潰れていきます。
学校の周りとか特殊な立地条件のところや持ち物件のところ以外は今後厳しいと予測しています。

そもそもの問題点は、カンボジアでは、ちょっと儲かっていると見るとすぐに他の人が真似をしてきます。
ですので、服屋の隣がまた服屋、その隣もまた服屋みたいな現象が起こります。
参入障壁の低いビジネスは既に淘汰されてきています。
今はちょっと参入障壁が高い技術の必要なパン屋さんもたくさん出来ています。
差別化や経費削減などの細かい企業努力がきちんとできないと生き残りは厳しいでしょう。

後は、町中にある携帯屋さんの数は異常ですね。
本当に至る所にあります。

それだけスマートフォンや携帯電話が売れていると言うことですが、ここまで競争が激しいと消費者として販売価格が安くなるので嬉しいですが、売る方としては厳しいでしょう。

日本食レストランも凄い勢いで出店しています。
でもちょっと自分に置き換えて考えてほしい。

そもそも毎日外食をしますか?
毎日外食をするとして、どれくらいの頻度で外食で日本食を食べますか?
リピートの頻度は?

自分に置き換えるとわかると思いますが、外食で日本食を食べる頻度ってそれほど高くないと思います。
さすがに毎日同じものを食べる訳にはいかないですよね?

日本人だけをターゲットとしていてはかなり厳しい。
なぜならマーケットが小さすぎるからです。

カンボジアに在住している日本人は2000人程度と言われています。
その中でプノンペンに限定するとたぶん1000人くらいでしょう。

そんな小さいマーケットの中で日本人だけを相手に商売してさらに競争が厳しいとやっていけません。
他の国の人やカンボジア人をマーケットの対象にしていかないと難しいでしょう。

でも、ほとんどの日本食レストランが現地の人をターゲットにした価格設定をしていません。
日本食だから高いというイメージがあるかもしれませんが、基本的に高くしていいのは高級店だけです。

よっぽど美味しいならともかくとして、どこにでもあるような普通の食堂が高かったら、もう一度行こうとは思わないですよね?
それはカンボジアでも日本でも同じです。
最近日本でもカンボジアに進出しようみたいなセミナーがあちこちで開かれている様ですが、進出の前にぜひ現地での確認とマーケットリサーチはしっかりやって下さいね。

投資家あおやま

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