賃金

こんにちは！！！
投資家あおやまです。
今回はカンボジアのデモについてのお話です。

最近は、至る所でデモが発生していて、道路封鎖など影響により渋滞して私の仕事にも支障が出ていますが、そもそものデモの原因の１つは賃上げについてです。

工場労働者の賃金を現行の月給８１ドルから今すぐ１６０ドルにしろと騒いでいる訳です。

逆に考えればわかると思うのですが、給料がを2倍にすることによって能率が２倍以上になれば経営者は喜んで給料を上げてくれるのでしょうが、そうしないで給料だけ２倍にしろと言っているのは普通に考えて無理な話しです。
デモ隊と警官隊との衝突で、死者が出ている話ですので笑い話には出来ませんが彼らも生活がかかっているので必死です。

先日のブログにも少し書きましたが、縫製工場では中国人の工員１人と比べると、カンボジア人の工員１人の仕事量は約３分の１程度です。
ライン工ですと、ベルトコンベアの速度は中国と比べて半分から３分の１程度と聞いています。つまり能率も半分から3分の1と言うことです。
しかも、教育の為に中国から人を連れてきているので、実際のコストはそれ以上にかかっています。
参考までに、中国国内での工員１人の給料が月収５００ドルから５５０程度です。

しかも、同じ材料を使っているのに製品の質は中国で作った方が高いので、カンボジア産の製品を高く売る事はできません。
高く売れないと給料にはもちろん反映されません。

では、彼らが給料を上げるためにはどうすればよいか？
答えは簡単です。
製造効率と製品の質を上げて結果で見せるしかありません。

しかし、現状では、デモに参加している為に、工場の稼働率が２０-４０％程度下がっていると聞きます。
このままですと、賃上げどころか工場が撤退して仕事そのものが無くなります。
これでは、いつまで経っても給料は上がらないですよと強く言いたいです。

投資家あおやま

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