1. こんちゎ(◎ﾉ∀ﾉ)ｷｬｯ

こんにちは！！！
投資家あおやまです。
私は不動産という仕事柄海外からくる外国の方とお話する機会がたくさんあります。
多くの人がカンボジアにくると何でも出来ると錯覚に陥ってそれこそ何でも始めちゃいます。

賃料2400ドルのところでクレープの専門店を始めちゃって、その後クレープだけだと儲からないと悟ったのか食事メニューも導入する人とか
漫画喫茶を始めてわずか1ヶ月ちょっとで撤退した人とか
賃貸で借りた物件でホテル経営始めて半年後に撤退した人とか
不動産業を始めて1年ほどで撤退した人とか
イ○ンに出店してわずか1ヶ月で撤退を決意しちゃう人とか
色んな人がカンボジアにきてしばらくすると消えて行きます。

その方々にはまず最初に一度冷静になってい戴くことをお薦めします。
私も人の事は言えませんが、最低限の計算だけはしっかりやりました。

誰もが一度は通るTuktukビジネスを妄想して計算して辞めたりとかそんな感じですね。
つい先日1年ほど前に私の友人を通してお会いした方と偶然再会致しました。
ついでなので例としてあげちゃいます。

その方は1年ほど前にプノンペンの人気の観光地エリアでゲストハウスをする予定で、お会いした時には5000ドルの手付を払ったばかりという状態でした。

話を聞いていくと3000ドルの賃料のところで8室のゲストハウスを翌月から運営開始する予定との事。
想定賃料は30ドル~60ドル程度を想定している。
1階にはマッサージ屋を入れるから利益としては十分確保できるし大丈夫だというのが説明でした。

明日には残りの15000ドル？を入れないといけないらしく私はその場で直ぐに計算しました。
その時のやりとりは1年ほど前なのでうろ覚えですが、大体こんな感じだったかと思います。
私「ホテルではなくてゲストハウスですよね？
A氏「そうです。」

私「その想定賃料の根拠は？」
A氏「近くに○○ホテルがありそこの宿泊費が35ドルからだからその賃料程度を想定して計算しています」
私「○○ホテルって私の友人が良く泊まるので知っていますが中級どころのホテルですよね？ゲストハウスとホテルではレベルが全然違うので比較にはならないと思うのですがなぜその賃料を根拠に？」

A氏「そうでしたか。でもこれでいけると思っています。
もう既に5000ドルを入れていてカンボジア人パートナーもマッサージ屋で一日に200ドルくらい売上が上がるから大丈夫だと言っている」
私「マッサージ屋の集客はどの様にするか計画していますか？ホテルやマッサージ屋のHPの作成や紙媒体などに広告を出す予定はありますか？」
A氏「これから考えます」

私「来月オープン予定なのにこれから考えるのですか？まず先に戦略を練って用意した方がいいですよ。」
A氏「そうですね」
私「先にざっくりと計算式をお教えするとあの辺りのゲストハウスの相場は15ドル程度です。
マッサージ屋も以前の比ではなく凄い勢いで店舗数が増えてます。競合は凄まじい数がいます。
余程競争力があれば別ですが、その中で生き残るだけでも大変なのに赤字想定のゲストハウスを抱えてやるのですか？
マッサージ屋も軌道に乗るまではそれなりの損失を覚悟しないといけないかもしれませんよ？
その間も人件費や光熱費は発生しますし・・・

まず現状を理解するのに周辺のゲストハウスの賃料で計算すると以下の様になります。
15ドル×8室×30日=3600ドル
最大でも売上が3600ドルの時点で賃料3000ドルと人件費や光熱費を引くと余裕で赤字になりますよね？

当然満室はありえないので、仮に稼働率が8割でもそれでも完全にアウトですよ？
その損失をマッサージ屋で埋めると言うことですか？
集客についてもこれから考えるところなのに？

私のお薦めは今直ぐに5000ドルの損失を確定させて辞める方です。
このままいけば、ざっくりとですがかなり高い確率で月に2000ドルから3000ドルの赤字です。
それでもやるのですか？」
A氏「明日残りのお金を支払わないといけないのでこのまま続けてみます」

もうこの時点で説明するのを諦めてしまいましたが、こんな感じだったかと思います。
何のためにわざわざ私に会いたいと言ってきたのか謎でしたね。

元々友人を通して私に会って相談したいと連絡を頂いてお会いしたのですが、私と会う前に既に答えは決まっていたんだと思います。既に5000ドル入れちゃってますしね。

後日全く別の知り合いが「あおやま氏は賛同してくれたから大丈夫だと言っていた」とのこと。呆れて何も言えませんでした。
人は聞きたい事しか聞こえてないんだなと実感した瞬間でしたね(笑)

それが1年経過して先日ばったりとお会いして経過を聞いたところ私の予想してた通りだったとの事。そして今はゲストハウスは止めて全く別のビジネスを構築中との事。
まあこういう畑を耕す人ってある意味都市が発展していくためには必要なんだけど、ぜひ一度冷静になる事をお薦めします。

皆様のビジネスの成功を応援しています。

投資家あおやま
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