プノンペンの建築費が安い謎の一部をご説明します。

こんにちは!!!
投資家あおやまです。
プノンペンの建築費は安いと言われていますが、なぜそんなに安いのか?

まずはカンボジアの人件費が安いのはよく知られています。
あともう一つの理由は建材が安いのです。

私の友人の中には、砂とセメントと鉄筋があれば街は出来ると豪語する方もいるくらいですからね。

その中の一つで、砂の値段について、
前回の記事で2tトラックいっぱいの砂が25ドル?というところに食いつく方がちらほらといました。私の友人で、日本の業者さんの値段を知っている方です。
本当はもっと販売している土地の事とか聞いてほしいんだけどな(笑)

我々には25ドルでも、業者さんが入手する卸値では、もっと安いと推測します。

日本で考えたら輸送するトラックの運転手の人件費分にもならないですから驚くのも当然です。
参考までに日本の価格を調べてみました。


参考資料は京都にある 西部開発株式会社さんのサイトです。
3tトラックですが、砂の値段は25500円です。
3分の2で計算し直すと17000円です。
25ドル(本日のレートで2696円)と比べると格段に安いですね。
しかも、1時間オーバーすると3870円取られます。
カンボジアの砂の代金よりも1時間の割増運賃の方が高い、、、

普通は、この価格には輸送のガソリン代から、色々と経費が乗っているはずですが、少なくとも遠くから運んでいたらプノンペンでもこの価格には当然なりません。

ではなぜこんなに砂は安いのか? そして砂はどこからきているのか?
その説明をする前に、プノンペン市内を走っていると、水をポタポタ垂らしながら走る砂を積んだトラックに結構な頻度で出くわすと思います。
これはプノンペンに何度もきている方なら疑問に思うかと思います。

なぜトラックは水を垂らしながら、走っているのか?
まずは、その謎をご説明します。


答えはこれ。

そう近くに巨大な穴を掘るのです。
下の方に水が溜まっているのが見えますでしょうか?
ポンプで外に流していますが、それでも水が染み出してくるのでしょう。
その水を含んだ砂をトラックに積むからポタポタ水が垂れるトラックになるのです。

衛星写真で見るとよくわかります。


拡大して見るとこの穴の中にトラックが沢山見えます。

なぜプノンペンの砂は安いのか?
その答えは近くに穴を掘って、そこから運んでいるからなのです。

この土地の直ぐ隣に季節が来ると一面に蓮の花が咲いて綺麗だった湖と言うか沼があったのですが、隣に穴を掘ってその土で埋め立てしています。

実は、こうした巨大な穴がプノンペンの郊外にはたくさんあって、最近では、事故が発生するなどで一部閉鎖されたりと規制が入り始めています。

プノンペンの北側の湖の半分を埋め立てて街を開発する計画もあります。
その広大な土地を埋め立てる砂はどこから来るのか? これも疑問です。
地図で言うとここです。



遠くにプノンペンの町並みが見えて風光明媚な場所なんですけどね。



途中まで出来ている道路が左側にあってその奥にプノンペンのビルが見えます。
ところどころに島?の様な物が見えるのでそれほど深くはないのだろうなと推測しますが、それでも埋めるとなると砂だけで結構な量になると推測します。

これが将来は砂の値段が上がってくるだろうなと予想する一つの理由です。

まあその前に、大量の砂を使って湖を埋めるよりは元ある土地を活用した方が安いよねとなれば、今回の土地の値段もあがるんだけどなと期待。

湖を埋めたりなんてしたら砂の代金だけで結構な額になるでしょうし、、、

郊外はまだまだ安いとは言えそれでも一昔前と比べると高くなってます。
近隣にあるうちは良いけど、もっと郊外から運んでくるとなると高くなるでしょう。
土地の値段は上昇しているし、人件費も上昇しています。

だから前回の記事で早めに穴を埋めたほうが良いかなと考える理由です。
まあ高くなってもカンボジアですから上限があるとは思いますが、折角安くで仕入れているのにもったいないなと考えてしまう訳です。

こんな感じでカンボジアの謎が一つでも解明できたのであれば幸いです。

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